禅〜凛と生きる〜|曹洞宗近畿管区教化センター

禅のお話

今月の法話

坐禅のすすめ

京都府 萬歳寺 住職 服部俊憲 老師

こんにちは、皆さんは一度でも坐禅をしたことがありますか?

今日は皆さんと一緒に3分間の坐禅をしましょう。こころをリフレッシュするには坐禅です。静かな場所を選び、少し明かりを暗くし2枚の座布団を用意してください。
1枚を敷き、もう1枚を2つ折りにして敷き、その上にお尻を乗せます。あぐらをかき、左右どちらかの足を一方の太ももの上に乗せてください。
形よりこころの落ち着きが大切です。
足を組んだら背筋を伸ばす。
次に手の平を上にして右手を上に、左手を重ねる。そして両手の親指の先をかすかに触れさす。これを「法界定印」といいます。

さあ、坐禅の形ができました。眼を半分とじ1メートルほど前方に落とします。これで完成です。

何も考えずにおへその下で呼吸をするつもりで、ただひたすら坐りづづけて下さい。
わずか3分の坐禅が自らのこころを静寂にしてくれます。時にはストレスを取り除いてくれます。
自己を見つめるのには坐禅は一番いい姿勢です。雑踏の中で働く現代人。仕事、仕事と毎日忙しい私たちです。お酒を飲んでストレスをとる。おいしいものを食べて一日の疲れをとる。旅行にいって気分転換もいいでしょう—。

坐禅もいいですよ。
朝起きたら布団の上で坐る。寝る前に布団の上で坐る。
3分が5分、5分が10分に20分、30分と時間を延ばせたら、こころが落ち着き静寂な自己に逢えるかもしれません。いやきっと会えます。
10分坐れば10分の静寂、10分坐れば10分の仏なのです。
自分の心の中のほとけに出会う。それが坐禅です。

2014/06/10
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