禅〜凛と生きる〜|曹洞宗近畿管区教化センター

禅のお話

今月の法話

食事訓に学ぶ4

京都府 苗秀寺住職 大谷俊定 老師

食事訓の4番目を味わってみましょう。
「正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり」
と示されています。

食事は身も心も養う大切なお薬のようなものとしていただきましょうという意味です。
グルメブームと言われて久しくなります。
より美味しいもの、より変わったもの。誰も食べたことのないものなどと、私たちのの欲望には限りがありません。

美味しいものをいただいて「あー美味しかった」と、満腹しても、満足ではないようです。すぐにもっと変わったものや、もっと美味しいものをと欲望は次から次へと起こってまいります。

夏には体を冷やす食べ物、冬には体を温める食べ物が自然界には育っています。旬のものは健康の為にもいいでしょう。

道元禅師さまは「食生活の乱れは世の乱れ」と教えられました。
生活習慣病と言われるものに、代表的なものには、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などが上げられますが、これらの病気は、良薬としての食事を忘れてしまった結果ではないでしょうか。

グルメブームなどと言うブームにドップリと浸かってしまっては、食事の本質を忘れてしまうことになります。

身も心も養うはずの食事が反対に身も心も滅ぼして、病に犯されてしまうことになってしまいます。
「形枯を療ぜんが為なり」というみ教えを心底 味わい、平生の生活に生かしたいものです。
道元禅師様のみ教えを仰ぎ、お心を頂き、日々を清浄に過ごさせていだたきたいものです。

2004/05/19
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