禅〜凛と生きる〜|曹洞宗近畿管区教化センター

寺ナビ〈寺院検索〉

ピックアップ寺院

日本最初 大黒天出現霊場・甲子御祈祷の寺

天童山 大黒寺

大阪府羽曳野市大黒
大黒寺

巨大な石像から小さな木像まで、さまざまな大黒さまが鎮座する、日本最古の大黒天を祀る寺院

境内には、七福堂・本堂・仏殿・弘法堂・法堂などの伽藍が建ち並ぶ。本堂には役行者が約1350年前、甲子の日に作り祀ったと伝えられる御厨子におさめられた本尊、日本最古の大黒天尊像をはじめ、約千年前に作られたという役行者、弘法大師尊像の他、十二神将像などが安置されている。本尊の大黒天は甲子の日(きのえねのひ=60日ごと)・節分・正月に開帳される。

七福堂には日本最大一木造大黒天が祀られている。お参りの際は、この大黒さまの打ち出の小槌で参拝者の背中をトントンとたたいて「おかじ」をする。

また、山門を入って左手「千年小槌」といわれるお堂には、「なにごともすずなりかなうねがいごと」と書かれ、鈴を鳴らしながら7回廻ってお参りすると、諸願成就が叶う大きな石の打ち出の小槌がある。

この他、境内で一度に七福神巡りのご利益を授かることのできる七福神石像など、数多くの福徳にまつわる施設や石仏像が安置されている。

大黒寺境内 七福神石像より本堂を臨む、広々とした境内
大黒寺境内
七福神石像より本堂を臨む、広々とした境内
本堂正面に掛かる日本最初 大黒天出現霊場「大黒天」の扁額
本堂正面に掛かる日本最初 大黒天出現霊場「大黒天」の扁額
本堂(大黒天堂)
本堂(大黒天堂)
本尊 大黒天 甲子の日、節分、正月に開帳される
本尊 大黒天
甲子の日、節分、正月に開帳される

河内西国巡礼八番札所観音霊場

河内西国巡礼とは、観音菩薩が三十三身に化現して衆生を救うという『観音経』の説にあやかるもので、庶民の巡礼として親しまれる観音霊場巡りである。その起源は平安末期、聖(ひじり)たちによる霊場巡りに始まるとされ、室町時代になって一般の民衆にも広まっていったというのが通説。

身軽に旅ができる今の時代と違って、一般庶民が巡礼に回るようになったのは江戸時代末期から。当山はこの八番札所であり、今も身近な観音霊場として河内の庶民に親しまれている。

法堂(はっとう)に祀る本尊、観世音菩薩立像は鎌倉時代、快慶作と伝わる。

役行者尊像
役行者尊像
弘法大師尊像
弘法大師尊像
仏殿・本尊 釈迦牟尼仏
仏殿・本尊 釈迦牟尼仏
法堂内部
法堂内部
法堂の本尊 快慶作 観世音菩薩
法堂の本尊
快慶作 観世音菩薩
七福堂内部
七福堂内部
七福堂の本尊 大黒天 日本最大一木造
七福堂の本尊 大黒天
日本最大一木造

大黒天の由来

大黒天は、摩訶迦羅(まかから)とも呼ばれ、日本には密教の伝来とともに伝わった。天部といわれる仏教の守護神の一神で、軍神・戦闘神、富貴爵禄(ふうきしゃくろく=財産・爵位・俸禄があること)の神とされたが、特に中国において財福を強調して祀られたものが日本に伝えられた。

鎌倉時代までは、一面二臂、または三面六臂で青黒(しょうこく)か黒色で忿怒(いかり)の相で表現され、左の肩に袋を掛け持つ。室町時代には、大国主命(おおくにぬしのみこと)の民族信仰と結合し、微笑みの表情となる。江戸期には、今日目にする米俵の上に坐る福相となり、福徳財宝を司る神として信仰されている。

大黒寺の大黒天信仰は、江戸時代の見聞録や文献にも記されており、日本最初 大黒天出現の霊場として、古来より篤い信仰を集めてきたと伝えられている。

佛殿外観
佛殿外観
千年小槌 鈴を鳴らしながら7回まわって願いごとを念ずると大吉。
千年小槌
鈴を鳴らしながら7回まわって願いごとを念ずると大吉。
鐘楼堂
鐘楼堂
六地蔵尊
六地蔵尊

大黒寺の七福神

大黒天 除災・来福の神
大黒天
除災・来福の神
恵比壽 海上・商売の神
恵比壽
海上・商売の神
布袋尊 円満・安泰の神
布袋尊
円満・安泰の神
福禄壽 福徳・家禄の神
福禄壽
福徳・家禄の神
毘沙門天 北方・戦勝の神
毘沙門天
北方・戦勝の神
弁財天 才能・財宝の神
弁財天
才能・財宝の神
壽老人 延命・長壽の神
壽老人
延命・長壽の神
略縁起

当山の縁起によれば、大黒寺は天智天皇4年(665年)正月、甲子(きのえね)の日に、役行者(えん の ぎょうじゃ)が金剛山の頂きで修験しているところに大黒天が五色の雲に乗ってあらわれ、『我は、福を与える神である。縁ある地に我をまつり祈願する道場とせよ』と、告げられた。お告げにあった縁(ゆかり)の地を探しあてた役行者は、その地に小堂を建て自らの姿を水に映して桜の木で彫った大黒天尊像を安置したのが起源とされる。

大黒寺の開山時は、修験道場であった。天平に入り密教伝来以後、空海によって真言宗寺院となる。その後、天正年間には織田信長の大坂進出の際の戦火にみまわれ堂宇は消失するが、当時この地の豪族・庄屋であった大黒豊継(おぐろ とよつぐ)の肝入りで再び寺所の整備がなされ中興再建された。

享保19年(1734年)に、大乗寺29世密山道顕禅師によって改宗され、曹洞宗の寺院となり現在に至っている。

大黒寺境内図
大黒天大祭/毎年4月3日

大黒天大祭では、日本古来より信仰を集めている福財を授かる御祈祷をはじめ、縁起ものの「大黒舞」奉納や、めでたい「福もちまき」などが行われる。入山は無料。

境内には縁日も出店され春の一日、福徳・諸願成就を願って参拝する信者、観光客で賑わう。

◆大黒舞

室町時代から江戸時代にかけて行われた門付け芸のひとつ。正月に大黒天の面をつけて赤い頭巾をかぶり、打ち出の小槌を持って門口に立ち、祝いの詞(ことば)を歌いながら舞う。現在も民俗芸能として、秋田県・山形県・鳥取県などで踊られている。

◆交通
[電車]
近鉄電車南大阪線「駒ヶ谷駅」下車 南へ徒歩5分(約200m)
[車]
南阪奈道路羽曳野IC出口 R32号橿原方面へ羽曳野大橋東詰 左折し直進、看板が目印
大黒天大祭の様子
大黒天大祭の様子
大黒舞
大黒舞
甲子祭の日

大黒寺は、福の神 大黒天発祥の寺で、大黒様の縁日である甲子の日(きのえね の ひ)には、大黒天真前にて御祈祷を修し、所願成就・家内安全・厄除開運の祈願を受け付ける。

平成26年度 甲子祭の日 日程
2月 22日(土) 6月 22日(日) 10月20日(月)
4月 23日(水) 8月 21日(木) 12月19日(金)
※記の御祈祷申込の際は、いずれも大黒寺受処まで事前にお問い合わせください。
大黒寺受処
大黒寺受処
長寿味大黒 ご祈祷申込の方に厄除開運の印、大黒黒豆のお土産がある。
長寿味大黒
ご祈祷申込の方に厄除開運の印、大黒黒豆のお土産がある。
その他の行事
  • 1月1日〜7日
    新年開運御祈祷(午前9時〜午後5時)
    ※7日は午前中で終了
  • 2月3日
    節分祭厄除御祈祷(午前9時〜午後5時)
  • 12月31日
    除夜の鐘
    大晦日、夜12時をはさんで前後15分の除夜の鐘つきができる。
大黒寺のマスコットキャラクターです。
大黒寺のマスコットキャラクターです。
※記事は取材時点での内容です。

ピックアップ寺院一覧

Copyright©2002-2021 SOTO-KINKI. All Rights Reserved.