禅〜凛と生きる〜|曹洞宗近畿管区教化センター

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常花(木蓮花)

常花(木蓮花)

蓮花をかたどった花供養具。本堂の前机に飾られる。
本堂の前机に飾られるイミテーションの花である。一対でおかれることがほとんどで、本堂でひときわ目をひく位置にある。本堂をミニチュアにした仏壇にも、同様にスケールダウンした常花が飾られる。

紙・布・木や金属を材料としたものが主だが、最近ではプラスチックで作られたものもある。
そのほとんどが金箔を貼り付けてきらびやかな装飾にしたものだが、彩色をほどこして本物の蓮のイメージに近づけたものもある。

インドでは古来より蓮を聖なる花と考えていた。仏教においても蓮の花を供えることが最高の儀礼であるとし、経典にも数多く登場する。ちなみに蓮はインドの国花である。
泥の中で茎をまっすぐに伸ばして凛と咲く蓮は、世間の欲にそまらずに清らかに生きる姿の象徴である。

日本では蓮がすくなく、また夏にしか咲かないことから、このような枯れない常花がつくられるようになった。

[参考文献]禅宗小事典・広説佛教語大辞典
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