過去の法話

無駄にしない

滋賀県 安昌寺住職 小泉義和 老師

いろいろ無駄な事が多い時代になりました。

生鮮食品のパックに、袋詰めの多い事。包装紙など過剰包装。
食事の食べ残し、生ゴミは増えて、無駄な事が多い時代になりました。

食事の仕方、変わりましたね。食べ方が適当に、簡単になりました。
「いただきます」と「ごちそうさま」。手を合わせていますか?

生活が便利になって、不便になっているのか。大事な事に、鈍感になっていませんか。
大切なことを忘れていませんか。落ち着いて考えてみましょう。

私たちは、いただく命を、その命を生かすため、いただかないといけません。
今、こうやって食事をいただくのは、生きる命を大切に、生きる命を粗末にしない、仏道を成就するという、大きな目標があるからです。
命の尊さを知って豊かな心になりましょう。

作るときは最大限に、食べ物を生かして、生ゴミを少なく、なるべく作る工夫をする。
それでもゴミを出さないわけにいきません。
ちゃんと、分別し、生ゴミは生ゴミ。パックやトレイに、袋や、包装紙もいろいろ工夫して分けましょう。

すべてが人としての行いなのです。
行いが私たち人間の生き方にも関係してくるのです。
いいかげんにしない事。

あたり前の事を、一つ一つ出来る人間になりたいものです。

2004/01/14