■■ 平成14年度「禅をきく会」(行事報告)■■

曹洞宗近畿管区教化センター


報告(その2)
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 15:00よりジャズボーカルグループ「タイムファイブ」によるミニコンサートをお楽しみいただきました。
 タイムファイブは紅白出場の経験もある男性5人のグループで、その高い歌唱力とハーモニーは国内外で高い評価を得ています。また、5人は同志社大学の出身ということで、グループの原点ともいえる京都でのコンサートに気合充分。
 『見上げてごらん夜の星を』で幕を開けたコンサート。その圧倒的な歌唱力と5人のあたたかいハーモニーに会場は一気に魅了されました。
 『夢であいましょう』『ひょっこりひょうたん島』の懐かしい曲をオリジナルアレンジのアカペラバージョンで熱唱。また、タイムファイブが歌ってきた1000曲以上のCM曲の中から、数曲を披露。「聞いたことがある!!」と、生で聞くCM曲は耳なじみのものばかり。CM制作の裏話も披露され、会場は大いに盛り上がりましした。
 そして続いての曲は『ただひたすらに』。
この曲は、平成12年の道元禅師ご生誕800年の慶讃の取り組みとして『新・道元禅師讃歌(歌詞)』の公募をして誕生した曲です。応募総164点の中から夏田信身さん(大阪府)の作品が選ばれ、京都芸術大学名誉教授の広瀬量平先生がメロディーを付けてくださり完成したものです。
 「そっと目をふせて坐ってごらん……」
 道元禅師のおしえを表現した歌詞と心地よいハーモニーに会場は包み込まれました。
 最後に紅白出場の時に歌った曲、『星に願いを』でしめくくっていただきました。
 あっという間の30分で、「もっと聞きたい!!」との声もありましたが、アカペラによる5人の素晴らしいハーモニーを存分に味わっていただきました。
 

タイムファイブ

 
 最後に、作家・立松和平さんによります講演『わたしの道元さま』。
立松さんは日本国内・国外を問わず各地を積極的に旅する行動派作家として知られ、活力あふれる描写による数多くの作品を著され、そのみずみずしい感性が多くの読者の共感を呼んでいます。テレビに出演されることも多く、今や日本を代表する人気作家の一人です。
 立松さんは、ここ数年、曹洞宗との関係も深く、特に永平寺の機関紙「傘松」に「月−小説道元禅師−」を連載され、また、昨年歌舞伎座にて上演された「道元の月」の台本を手がけられました。
 

作家 立松和平 氏

 
 立松さんは会場の大きな拍手に迎えられ舞台上にあらわれると、おなじみのあの口調で話しはじめられました。
 素朴な語り口調で、「道元禅師」との出逢いや、正法眼蔵を何度も読み返されていることなどご自身の体験を披露され、「道元の月」の台本をお書きになれたいきさつや、鎌倉下向の際の道元禅師のお気持ちを推察しながらお話いただきました。 ⇒講演録へ
 道元禅師の著書を数多く読み研鑽され、さらに道元禅師のゆかりの地へ実際に足を運び、目で見て肌で感じたことをまじえての話は説得力のあるものでした。しかし「くり返し『正法眼蔵』をよんでいますが、わかったとは全然思ってません。」と述べられ「一生かかっても理解することはできないかもしれない」とそのおしえの奥深さを強調されましたが、「(道元禅師の著書を)読み返すたびに新しい発見があり、自分の「位置」を知る道しるべのようなものでもある」と生涯をかけて道元禅師のおしえを学ぶつづけたいと、そのを心境を述べられました。 
 静かな口調ではありますが、立松さんの熱意がひしひしと伝わってくる講演でした。
 講演の後、立松さんのご好意によりサイン会を行ったところ、多数の方がサインを希望され長蛇の列となりました。

 今回の禅をきく会は盛りだくさんの内容で、いろいろな角度から道元禅師の教えにふれていただきました。参加者それぞれに印象に残ったプログラムはちがうとは思いますが、少しでも心に残ったものを大切にしていただき、ぜひとも道元禅師、曹洞宗のおしえの実践につとめていただければ幸いです。
また来年のご参加をお待ちしています。


     

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