■■ 行事報告 ■■

曹洞宗近畿管区教化センター


平成15年度
近畿管区
青少年教化指導者研修会
日時:平成15年7月7日(月)・8日(火)
場所:京都センチュリーホテル


 7月7日〜8日、京都センチュリーホテルにおいて平成15年度青少年教化指導者研修会を開催しました。
 近畿管内から青少年教化員を中心に約50名の参加がありました。

 まず、愛知学院大学教授の川口高風老師による講義でテーマは「明治期の曹洞宗の実状」です。今回は特に袈裟にスポットをあて、その変遷などを中心に明治期の宗門の様子についてお話いただきました。
 現在私たちが使用している袈裟の形態は、明治時代に確定されたもので、その決定の際にはさまざまな紆余曲折があったことをたくさんの資料をもとに説明され、明治期における国家の廃仏稀釈の政策と宗門の趨勢などについて述べられました。    

川口高風 老師 参加者の様子
 

  講義2は浄土宗金戒光明寺派 執事長で人形劇団ゆりかごを主催されている家田隆玄老師にご講義いただきました。テーマは「子供の心をつかむ」です。
 家田老師は、戦後すぐに幼児・児童向けの人形劇を始められ、各地を回り、直に子供たちとのふれあいを続けられています。
 まず、その経験をもとに、幼児や児童の前で演じる時の心構えや注意をご指導いただきました。また、ご自分で手作りされている人形の仕組みについても解説いだだきました。
 そして、腹話術と人形劇を実演いただきました。長年の実践で培われた絶妙のタイミングで繰り出されるセリフの数々、リアルな人形の動きに大人である参加者も十二分に楽しませていただきました。家田老師のお話をお聞ききし、老師の子供達を大切に思う気持ち、そして、子供たちを一人の人格ある人間としてあつかう姿勢を強く感じました。一朝一夕では家田老師のように上手に子供の心をつかむ事はできないと思いますが、その子供を思う気持ちを大切にして今後の活動にのぞみたいと感じました。

 
いきいきと動く人形 家田隆現 老師

 

 


 講義3は曹洞宗人権擁護相談委員の池田千尋老師による「大逆事件と石川啄木」の講義。
 大逆事件は宗侶である内山愚童 師も死刑に処せられており、宗門にも大変関係の深い事件です。
 池田老師はライフワークとして長年、大逆事件について研究を重ねられています。
 特に今回は宗門寺院の子として生まれた、石川啄木をクローズアップし、この事件をとりまく時代背景や社会の様子についてもご講義いただきました。
 国民には一方的な情報しか与えず、あたかも正当性があるかのように死刑を執行した国家権力の暴挙であるこの事件の真相を見抜いていた石川啄木の視点と、当時としては革新的で現代にも通じるような民主的な考えを持っていた内山愚童 師らについて深く学ぶことができました。
池田千尋 老師