■■ 行事報告 ■■

曹洞宗近畿管区教化センター


平成14年度
暁天講座
『素のこころ』
(曹洞宗主催)
日時:平成14年7月28日(日)
場所:京都国際ホテル


7月28日(日)京都国際ホテルにて、暁天講座『素のこころ』を開催しました。
早朝6時半からの開催にもかかわらず、大変熱心な皆様、約50名のご参加をいただくことができました。

 まず、幤 道紀 統監の指導のもと、イス坐禅を体験していただきました。
半数近くの方が初参加ということでしたので、坐禅の心構えや作法を説明し、その後約40分間実際にお坐りいただきました。
 お寺ではなくホテルを会場とした坐禅体験でしたが、僧堂での朝の坐禅(暁天坐禅)の雰囲気をあじわっていただけるよう、鐘や太鼓などの音響効果を工夫をしました。

 坐禅の後、朝食をいただきました。
「雲水の朝粥」体験と題し、修行道場で毎朝 雲水が食しているメニューとほぼ同じ、お粥とごま塩、漬物を、雲水の必需品である「応量器(おうりょうき)」という食器を実際に使いお召し上がりいただきました。
簡単にではありますが、道元禅師のお示しの食事作法に基づいて進行しましたので、たくさんのお唱えごと(お経など)と約束事に少し途惑われたようでもありましたが、一つ一つの作法を通して日常の食事とは異なる「修行としての食事」とはどういうものか、そして「いのち」を頂戴する食事のがいかに大切であるか実感していただけたようです。

食事作法の説明

お経を唱える皆様

食事の様子


休憩のあと、大乗寺専門僧堂(石川県)堂監、東 隆眞 老師に『夢』という演題で御講演いただきました。
 老師は、昨年度まで駒澤女子大学の学長をお勤めでありましたので、長年の教師生活のエピソードや大乗寺での生活の様子などをまじえてお話いただきました。
 「いろは歌」や織田信長ら戦国武将などの辞世の句をとりあげ、「無常観などの仏教思想を根底とし、昔の人は、苦しみや悩みを「夢」としてとらえていた」とされ、「人生を「夢」としてとらえる事は非常に日本的で仏教的である。先人の歌などの登場する「夢」という言葉をそういった視点から捉えていただければ」と述べられました。
先人の人生や生死に対する真剣な眼差しを再認識させていただきました。

協力:京都曹洞宗青年会

東 隆眞 老師