■■ 行事報告 ■■

曹洞宗近畿管区教化センター


平成16年度
布教実践講座
共催:近畿管区教化センター
近畿管区布教教化推進会議
日時:平成16年9月14日(火)
場所:京都センチュリーホテル


 去る平成16年9月14日(火)京都センチュリーホテルにおきまして平成16年度布教実践講座を開催し、近畿管内から若手宗侶を中心に予想を上回る35名の参加がありました。
 数年来より近畿管区内における布教師検定の実施がなく、青年僧侶の検定受験者数が少ないということから、布教師の底上げについて議論されておりました。今回は、それらをうけ、布教師検定に焦点を絞り、検定の情報不足などから受験をためらう方や、関心はあるものの受験のきっかけがないという方に向けた内容での開講となりました。

講義1は幤 道紀老師による「仏教基礎講座」。まず、過去の検定問題から書取りと読み取りの設問をを中心にピックアップした摸擬試験を実施。それぞれに15分間取り組んでいただきました。基礎的な仏教用語が中心の出題ですが、読みはできても、書くことができないと、頭を抱える方の姿もちらほらと見受けられました。
模擬試験の解答を自己採点という形で行い、幤 道紀老師より解説を加えていただきました。
その後、仏教の基礎的な用語や事項について学びました。
「昨今はパソコンを使った文章作成が大半ですので、漢字の書き取りについては日ごろの心がけが必要です」と幤老師からアドバイスがあり、経本を見ながらの読経などを勧めていただきました。
受講者の様子 幤 道紀 老師
 
午後からの講義2は「法話の組み立て方と話し方」と題し、特派布教師 丸子孝法老師にお話いただきました。老師は、長年特派布教をはじめ、一般企業の講演など、全国各地で布教活動を展開されています。今回は長年の経験を通じて体得された話法や、布教師として感じられていることを中心に述べていただきました。
「話術ではなく話道をみがけ」という佐藤泰舜老師の言葉を紹介され、「説法・法話には仏道者としての確かな裏づけが必要」と、まず僧侶としての生き方、そしておごることのない謙虚な心がけが大切であるとおっしゃいました。
また、具体的に布教へ出向くときの心構えやマイクの使い方、老師が実際に使用されている法話メモのカードなども見せていただき、より実践的な内容についてもご教示いただいきました。
長年の現場で培われた布教師としての技術と、老師の人間らしさがにじみ出たお話は布教師を目指す参加者に大いに参考になり、また刺激になったようでありました。
 
カードを示しお話しされる丸子老師

 

 

つづいて、検定を想定した布教実演を実施。受験予定の8名が実演を行いました。約5分の法話の後、丸子孝法老師と北野哲由老師(元特派布教師、現奈良県宗務所副所長)に講評を行っていただきました。多数の宗侶の前での実演ではありましたが、各人とも落ち着いた実演で検定に向けての準備の程がうかがえました。講評ではそれぞれに的確な指摘がなされ各人の今後の参考になったと思います。特に「5分間等短い時間なので、話題を絞ったほうが内容が深まる」という趣旨のアドバイスが多くみられました。
検定の約1ヶ月前の予行実演で受験予定者は多くのものを得たようでした。今回特に若い方の参加が多く主催者としては喜んでおります。今後も布教師の育成やサポートができるような研修会を展開したいと思いますので、ご要望等ございましたら遠慮なくご連絡ください。(以上)
布教実演する受講者