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| 曹洞宗 |
| 近畿管区布教講習会 |
| 日時:平成15年12月2日(火)・3日(木) |
| 場所:京都センチュリーホテル |
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去る12月2日(火)・3日(水)に京都センチュリーホテルにて本年度近畿管区布教講習会を開催しました。今回は布教師資格を有する方を中心に、宗門僧侶約70名の参加がありました。講師には奈良康明先生、深澤信善老師のお二人を迎えしました。
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まず、駒澤大学総長の奈良康明先生に「陀羅尼とは何か〜中国における仏典翻訳の問題〜」と題し2コマ(1コマ90分)ご講義いただきました。 | |
| インドにおける経典の成立から、中国へ伝わり翻訳される過程について、時代背景や経典編纂に影響を与えたと考えられる当時の文化にふれながら、詳しくお話いただいきました。 玄奘などに代表される訳経僧が、経典漢訳に際してどのような苦労を重ねたか、具体的に「観音」の例を用いながら解説いただきました。「光世音」→「観世音」→「観自在」というように同じ言葉であっても古訳、旧訳、新訳によって異なり、またその翻訳過程において、少しずつ宗教的な内容、ニュアンスが加えられて変化したとのことです。 後半は陀羅尼について詳細にお話いただき、特に宗門で日常的に読誦される「大悲心陀羅尼」を取り上げていただきました。 「陀羅尼は、聖なる音のもつ神秘的な力に対する信仰として生まれ、祈りの言葉として仏教文化の中で発展してきた。中国に伝わる際も、言葉の音に対する信仰であり、言葉(単語)の連続で文章化するのが困難であることから、翻訳はされず、音をそのまま残す形で音写された。」 と先生の大悲心陀羅尼の和訳を参照しながら解説いただきました。また、陀羅尼の形成にはインドのヒンドゥーの影響がみられることも指摘いただき、仏教の発展の過程におけるヒンドゥー文化や民俗的な信仰のかかわりについても述べていただきました。 全般にわたり先生の体験談などをまじえた興味深いお話で、静かな語り口調ではありますが、先生の研究者、宗侶としての仏教に対する熱い思いが伝わってきました。受講した宗侶に多くの示唆を与えていただきました。 |
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◆お願い◆ 現在奈良先生は大蔵経のデータベース化支援募金会の事務局長をおつとめであります。プロジェクトである「大正新脩大蔵経」のデータベース化は日本だけでなく世界の仏教界において熱望される大変意義のある取り組みです。是非ともご理解いただきご協力いただきたい旨のお話がありました。 ⇒ 大蔵経データベース化支援募金会HP |
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| 奈良康明 駒澤大学総長 | ||
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夕食後、フリートーキングを開催しました。 |
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| 熱心に聞き入る受講者 | フリートーキングの様子 |
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| 翌日3日は講義3は「衆生の中できわまる求道心」というテーマで深澤信善老師(曹洞宗人権擁護推進本部 事務局長)からご講義いただいきました。 現在の曹洞宗における人権啓発に関する取り組みを中心にお話いただき、差別戒名墓石や伝道掲示板問題についてもその発生の背景や宗内における問題点などにふれていただきました。 それぞれ自分自身の問題として捉え、僧侶としてどのような取り組みができるのか考えるさせられる講義でありました。 |
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| 深澤信善 老師 |